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佐々木運輸のあれこれ~海外の高所作業車の種類と用途~

皆さんこんにちは!佐々木運輸機工有限会社のブログ更新担当の中西です。

 

さて今回は

海外の高所作業車の種類と用途

ということで、今回は海外編についてご紹介♪

 

高所作業車は、世界中のさまざまな分野で活躍する特殊車両です。これらの車両は、建設、メンテナンス、電力設備、通信工事、さらには救助活動や映画撮影など、用途に応じて多様な種類と機能を備えています。海外では、国や地域によって高所作業車の需要や使用環境が異なるため、その設計や使用法にも独自の特徴があります。

 


高所作業車の定義と重要性

高所作業車は、作業者や機材を安全に高所へ運ぶための装置を備えた特殊車両です。その主な目的は、高所での作業を効率的かつ安全に行うことであり、建設やメンテナンスの現場では欠かせない存在です。海外においても、労働者の安全と作業効率の向上が求められる中、高所作業車は高度な技術とともに進化してきました。

 

特に欧米諸国では、安全基準が厳しく規定されており、高所作業車はそれらの基準を満たすよう設計されています。また、国土が広大な地域や気候条件が厳しい環境では、地形や用途に応じた特殊な高所作業車が導入されています。

 


海外で使用される高所作業車の主な種類

1. ブーム型高所作業車(Boom Lift)

ブーム型高所作業車は、アーム部分が伸縮または屈折することで、障害物を避けながら高所にアクセスできる車両です。欧米では最も一般的に使用されるタイプであり、作業環境に応じてさまざまなバリエーションが存在します。

 

用途

  • 電力線や通信ケーブルの設置・修理
  • 高層ビルの外壁清掃や窓拭き
  • 建設現場での構造物の設置や点検

特徴

  • 伸縮ブーム(Telescopic Boom): 水平方向や垂直方向に長い距離を伸ばすことが可能で、広い作業範囲を持つ。
  • 屈折ブーム(Articulating Boom): 障害物を避けるようにアームが曲がる構造で、狭い場所や複雑な環境での作業に向いている。

 

特にアメリカやヨーロッパでは、建築現場や都市部での電力・通信設備のメンテナンスに欠かせない存在です。

 


2. シザースリフト型高所作業車(Scissor Lift)

シザースリフト型は、はさみのような機構(シザー機構)を持ち、垂直方向に昇降する高所作業車です。広い作業台を持つため、大人数での作業や重機材の運搬に適しています。

 

用途

  • 倉庫や工場での照明器具の交換
  • 室内の配管・配線作業
  • 建設現場での天井や壁の取り付け作業

特徴

  • 作業台が広く、複数の作業者が同時に作業可能。
  • 垂直昇降に特化しているため、安定性が高い。
  • 主に屋内作業や平坦な地面で使用される。

アメリカやカナダでは、大型倉庫や物流センターで特に多く使用されています。また、欧州のショッピングモールやイベントホールでもこのタイプが一般的です。

 


3トラック搭載型高所作業車(Truck-Mounted Aerial Work Platform)

トラックの荷台部分に高所作業用のアームやバスケットを搭載したタイプです。移動性能に優れており、広範囲での作業が必要な場合に便利です。

 

用途

  • 道路標識や街路灯の設置・メンテナンス
  • 電柱や信号機の修理
  • 高速道路や鉄道の架線点検

特徴

  • 高速道路や広範囲の移動が必要な作業に適している。
  • 作業終了後、すぐに次の現場に移動可能。
  • 公共工事やインフラ整備の現場で特に多く利用される。

欧州では、移動しながらの作業が求められる電力網の保守や、広大な道路網の整備に使用されることが多いです。

 


4. クローラー型高所作業車(Crawler Aerial Work Platform)

クローラー(履帯)で移動する高所作業車は、不整地や傾斜地でも安定して作業できるよう設計されています。

用途

  • 山岳地帯や森林での樹木の剪定や伐採
  • 不整地での建設作業
  • 大規模プラントや工場のメンテナンス

特徴

  • 地形に影響されにくく、悪路での作業が可能。
  • 安定性が高く、安全性が求められる環境で活躍。
  • 北米やオーストラリアの広大な森林地域や鉱山地域でよく使用される。

5. アンダーブリッジ型高所作業車(Under Bridge Access Vehicle)

橋梁の下部構造を点検・修理するための特殊な高所作業車です。アームが橋の下に伸びる設計になっており、橋梁インフラの維持管理に不可欠です。

用途

  • 橋梁の点検や補修
  • トンネル内壁のメンテナンス
  • 河川や湖の周辺での構造物の点検

特徴

  • 水面や橋の下部構造へのアクセスが可能。
  • 作業の安全性が高い。
  • アメリカやヨーロッパでは、老朽化した橋梁の点検に多用されています。

6. 特殊用途型高所作業車(Specialized Aerial Work Platforms)

特定の用途に特化した高所作業車もあります。映画撮影用や、狭い都市部の路地で使える小型車両、さらには救助用の高所作業車も含まれます。

用途

  • 映画やテレビ撮影現場でのカメラ設置
  • 狭い都市部での電線や通信設備の修理
  • 消防活動や災害救助

特徴

  • 特殊な環境や状況に対応可能。
  • カスタマイズされた設計が多い。
  • ヨーロッパでは消防活動用、アメリカでは映画業界向けに広く使用。

高所作業車の地域別特徴

1. 北米

北米では、建設業とインフラ整備が盛んなため、ブーム型やシザースリフト型が多く使用されています。また、広大な敷地での作業が必要な農業用や森林管理用の高所作業車も普及しています。

 

2. ヨーロッパ

ヨーロッパでは、都市部での使用が多いため、コンパクトで狭い場所でも操作できる高所作業車が重宝されています。また、環境保護への意識が高いため、電動式や低排出型の高所作業車が広く導入されています。

 

3. オセアニア

オーストラリアやニュージーランドでは、農業や鉱山での使用が多く、耐久性や不整地対応力が求められるクローラー型が多く使用されています。


結論

海外における高所作業車は、地域のニーズや作業環境に応じてさまざまな種類が存在します。建設業、インフラ整備、メンテナンス業務、さらには特殊な撮影や救助活動まで、高所作業車はその多様性によって世界中で活躍しています。

高所作業車の進化は、作業の効率化や安全性の向上に寄与し、私たちの生活を支える重要な技術となっています。これからも新しい技術やデザインが取り入れられ、より多様な作業環境に対応できる高所作業車が登場することでしょう。

 

 

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